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2025.02.19

ぬいぐるみや毛布が手放せないのは悪いこと?愛着と安心感の心理学


皆さんは、漫画『スヌーピー』に登場するライナスという男の子をご存じですか? 彼は、いつも青い毛布を引きずり、決して手放そうとしません。
子育て中の方の中には「うちの子、いつまでもぬいぐるみや毛布を持ってるけど、大丈夫なのかな」というご心配をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいは、大人になってもぬいぐるみを手放せず、「自分っておかしいのかな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

心理学では、ぬいぐるみや毛布など、自分が安心感を得られるの特定のアイテムを<移行対象>と呼びます。
移行対象を持つことは、健全な成長過程の一部と考えられており、その背景には、「独り立ちに対する不安」があるといわれます。

しかし、この不安をポジティブに捉えれば、私たちが自立へ向けて踏み出す最初の一歩と見ることもできるでしょう。
ぬいぐるみや毛布に愛着を持ち、手放せないことは、けっしてマイナスのものではなく、むしろ、心の成長のためには必要で、そういったものを持ちながら(=安心感を持ちながら)、ゆっくりとそこから離れていくことが大切なのかもしれません。

(記:木村能成)


今後、学科教員によるコラムを定期的に掲載していきます。ご期待ください。

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