人はどうして夢をみるのか。感情の処理や記憶の整理など脳科学を中心にたくさんの仮説はあるのですが、そのメカニズムは未だに解明されていません。
一方、心理療法の世界では、夢を大切なものとして活用していく立場があります。クライエントの抱える困りごとの理解に役立つからです。
夢全体を思い出すことは難しいかもしれませんが、特に印象的だった一部分だけでも思い出してみて、自由に連想を広げていくと、自己理解を深める手がかりになることがあります。たとえば、夢のなかの感情、登場人物、状況設定などです。
ちなみに、夢分析ばかりに没頭していると、現実生活がおろそかになることがあります。特に、ひとりで行う場合、時間を決めるなど、ほどほどに行ってみるのがよいでしょう。

（記：松本京介）

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