2025.11.05
―心理健康学科の学生が地域精神保健活動に参加しました―
心理健康学科では、地域の精神保健活動に積極的に参加しています。
これは、ひとりの人の“こころの内面”を深く理解するだけでなく、その人を取り巻く地域や社会のつながりをメタ(上位)の視点から見つめる力を育てるための取り組みです。
本学科は15学科の学生とともに学ぶ連携教育に力を入れていますが,それに加え,学生のうちから医療・福祉・行政などさまざまな現場の方々と出会い、協働する体験を積むことは、将来心理士になる人はもちろん、どんな組織でも“人や社会の動きの中で考え、行動できる人”へと成長する第一歩になります。
夏から秋にかけて、学生たちは野村先生が講師を務める研修会の運営ボランティアとして次の研修に参加しました。
① 新潟県身体障害者施設協議会 研修会
「ケースフォーミュレーションについて」
身体面・精神面の困難を抱える方への支援方法を、応用行動分析(ABA)の考え方をもとに整理。
より良い支援計画を立てるための実践的な研修でした。
② 燕市健康福祉部 精神保健福祉講座(第1回)
「“困った人”ではなく、“困りやすい人”としての発達障がいの理解」
発達障がいのある方を“責めない社会”にするために、本人の「困りごと」を理解する視点を学びました。
③ 燕市健康福祉部 精神保健福祉講座(第2回)
「『普通ってなに?』からはじめる発達障がいとの向き合い方」
“普通”という言葉の背景を見直し、環境とのズレが生む“生きづらさ”をどう軽くできるかを考えました。
こうした研修への参加は、知識を学ぶだけでなく、地域の人たちがどんな課題を感じ、何を知りたいと思っているのかを体感できる貴重な機会です。
学生たちは、現場のリアルな声から多くのことを学び、心理学の学びが社会とどのようにつながっているのかを実感していました。
心理健康学科では、今後も地域と連携しながら、「こころ」と「社会」をつなぐ心理学の実践教育を進めていきます。
意欲ある学生には、学内だけでは得られない多様な体験の場が待っています。
※写真は10月25日の研修場面。下は燕市社会福祉課・健康づくり課のみなさんと。

