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2024.09.27

教員紹介 Vol.6 木村先生

第6回目の教員紹介シリーズ、さあ始まりました!いらっしゃい、いらっしゃい!

今回も、様々な教員の個性と魅力をお届けします。本学科では、基礎から臨床、スポーツ心理学まで、多彩な分野を横断的に学べる環境が整っています。その学びを支えるのは、豊かな経験と知識を持つ先生方。このシリーズでは、普段見えない先生方の意外な一面をクローズアップしてご紹介しています。今回も楽しみがたくさん詰まっていますよ!

さて、前回の松本先生の紹介に続き、今回も「心理学の魅力って何?」というテーマで、先生方が心理学についてどう感じているのかを聞いてきました。「心理学って、カウンセリングだけ?」とか「心理学って心理テストを学ぶの?」といった疑問を持つ高校生の皆さんも多いはず。先生方の視点から、心理学の奥深さをぜひ体験してください。

今回ご紹介するのは…木村能成先生です!

木村先生が感じる心理学の魅力とは?

大学生の頃、「デボラの世界」という小説を読みました。16歳の女性が主人公です。彼女は統合失調症という精神疾患を抱え、心理療法を受けているのですが、あるとき治療者に、「セラピーが進んでも、ちっとも気持ちがラクにならない」と激しい怒りをぶつけます。それに対して治療者(実際のアメリカの精神分析家がモデルです)は、「あら、ごめんなさい。でもあなたにバラの花園を約束したわけではないの(I never promised you a rose garden.)」と応じます。この言葉に、私は「心理療法やカウンセリングは、『バラの花園』のような、魅力的で安楽な世界を約束するものではないのだ」と、衝撃を受けました(補足すると、悩みを抱えている人が自分の足で立ち、悩みにしっかり向き合えるように支えていくことがカウンセラーの役割なのかもしれません)。一方で、自分の持っていた世界観・価値観がひっくり返されることにある種の心地よさを覚え、心理学をもっと勉強したいと思いました。

どうでしたか?木村先生が「デボラの世界」を通じて感じた心理学への目覚めが、まるで物語の一部のように伝わってきましたね。また、心理療法が必ずしも楽な道を提供するわけではないという発見は、現実的な視点を持ちながらも、学びの魅力を深めるきっかけになったんですね!木村先生のように自分の考えが揺さぶられる瞬間こそ、新たな知識と出会う喜びなのかもしれません。

木村先生は研究と実践の両方を大切にされており、子どもへの集団療法などの現場経験を活かして教育に携わっています。本学科の強みは、こうした多方面で活躍する先生方が揃っていることです!

ところで、木村先生のこの写真、かわいいお子さんとバックの夕日でにっこり笑う木村先生、くぅぅ〜!
めちゃくちゃ素敵な1枚ですね!仕事も子育ても充実しているのが伝わります!

次回も、心理学の多彩な魅力をお届けする予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!

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