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2024.10.01

教員紹介 Vol.10 山﨑先生

第10回目の教員紹介シリーズ、いよいよスタートです!さあ、いくぞ〜!

今回も、先生方の個性あふれる魅力を存分にお届けします。本学科では、基礎心理学から臨床心理学、さらにはスポーツ心理学まで、幅広い分野を網羅したカリキュラムが揃っており、豊富な経験を持つ先生方が皆さんの学びをサポートしています。このシリーズでは、そんな先生方の普段見られない一面や、心理学の奥深さを楽しく紹介しながら、その面白さをお伝えします。今回もぜひお楽しみください!

さて、前回の領家先生に引き続き、今回も「心理学の魅力って?」というテーマで、先生方がどのように心理学を捉えているのか、詳しくお話を聞いてみました。心理学について「カウンセリングやテストをする学問だけでしょ?」とか「人の心を完全に理解できる?」といったイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、心理学はそれ以上に幅広く、私たちの行動や思考のあらゆる側面に関わっています。

今回ご紹介するのは…山﨑由美子先生です!

山﨑先生が感じる心理学の魅力とは?

行動の獲得には、条件づけが主要な役割を担っています。梅干を見るだけで唾液が出てくるのは古典的条件づけ、箸をうまく使えるようになるのはオペラント条件づけです。しかし、条件づけは単純な行動しか作れないと言う人もいます。本当にそうでしょうか。  オペラント条件づけにより、チューリップの赤いところが「花」と知ると、黄色いパンジーや黒いバラも「花」と考えるかもしれません。「花」の概念が形成され、形も色も異なる対象を含むようになったと考えられます。概念は個人ごとに異なり、輪郭がとてもあいまいです。時には”高嶺の花”のように、象徴としての意味の場合もあります。言語の抽象的表現も、条件づけに由来をたどることができるのです。  ところで、私は未知で、もやもやして、とらえどころのないものに惹かれます。心理学は行動を厳格に分析できる一方で、抽象的で、もやもやした思考にも迫ることができます。私には、この点がとても魅力的に見えます。

どうでしたか?梅干を見て唾が出るとか、箸をうまく使えるようになるという例で、行動が「条件づけ」によって身につくことがわかります。でも、それだけじゃなく、「花」っていう言葉が、赤いチューリップだけじゃなくて、黄色いパンジーや黒いバラにも当てはまるようになるという話から、条件づけがもっと複雑な考え方にも影響しているんだと気づかされます。こうやって、条件づけが言葉や考え方の元になっているのも面白いですね。また、心理学が、目に見える行動だけじゃなくて、「もやもやした」抽象的な考えにもアプローチできるところが魅力だという話も、心理学の奥深さを感じさせてくれます。

山﨑先生は、日常の何気ない行動や思考の背後にあるメカニズムを、丁寧かつわかりやすく解説してくれる先生です。その探求心と豊かな知識を学生に惜しみなく伝えてくれる山﨑先生がいることは、本学科の大きな魅力です!

次回も、心理学の奥深さと楽しさをたっぷりお届けしますので、どうぞお楽しみに!

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