
2021年の東京オリンピックを覚えていますか?新型コロナの影響で多くの競技が「無観客」で行われました。観客席からの声援がない静かな会場で、選手たちは少し不思議な雰囲気の中プレーしていました。「盛り上がりを感じにくかった」と話す選手もいれば、「落ち着いて集中できた」という人もいました。
実は、応援には本当に力があります。心理学では、人は誰かに見られていると集中したり、やる気が出たりする「社会的促進」という現象が知られています。サッカーやバスケで「ホームゲームの方が勝ちやすい」と言われるのも、観客の声援が後押ししているからです。
もちろん応援がプレッシャーになることもあります。でも、パリオリンピックで観客が戻ったとき、選手たちの表情は生き生きしていました。やはり声援は大きな力になるのだと感じます。
応援の力はオリンピックだけの話ではありません。部活の試合での「ナイス!」の一言、友達の発表に送る拍手、受験に挑む仲間への「がんばれ!」―どれも立派な応援です。声や気持ちを届けることで、人は思っている以上に力を発揮できるのようです。あなたの声は、誰かに届いていますか?
(記:千葉陽子)
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