2025.11.17
全国各地で大きな反響を呼んでいるドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」の上映会とトークイベントが,新潟市で開催されます.
本作は,統合失調症を抱える姉と家族のおよそ20年を追った作品です.病気そのものだけでなく,「家族としてどうそばにいるか」「どこまで支え,どこから任せるか」,そして「地域や社会は何ができるのか」という問いを投げかけます.タイトルの「どうすればよかったか?」という一言には,多くの家族が抱える悩みや自責の思いが込められています.
トークイベントには,精神科医の今村達弥先生,当事者家族として活動されてきた草島進一さんに加え,本学心理健康学科の野村照幸教授(公認心理師・臨床心理士)が登壇します.司法精神医療や医療観察法にもとづく支援,クライシス・プランなどに取り組んできた立場から,「病むこと」「支えること」「地域で生きること」について意見を交わします.
【日時】2025年12月14日(日)13:00〜16:00
【会場】クロスパルにいがた 4階 映像ホール
【対象】どなたでも参加可
※バリアフリー日本語字幕付き,日本語音声ガイドにも対応
精神科医療や統合失調症に関心のある学生はもちろん,家族のかかわり方に悩んでいる方,地域の支え合いについて考えたい市民や保護者の皆さんにとっても,示唆の多い時間となるでしょう.精神疾患をめぐる課題は,特別な誰かの問題ではなく,誰にとっても身近になりうるテーマです.
心理健康学科では,授業や研究だけでなく,このような地域の活動に積極的に参加し,そこで学び合うことを大切にしています.地域で暮らす一人ひとりが,こころの問題や生きづらさについて「ひとごと」ではなく共に考えていけるような場づくりに,今後も関わっていきたいと考えています.
※参加方法・申込方法の詳細は,主催者「トータルケア実践の会にいがた」のご案内をご確認ください.
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